スマートタップ修理

Index

• 概要
• 回路解析
  • 電源部
  • USB部
  • 制御部
• 結局

概要

• けっこう気に入っていて使っていたスマートタップが壊れた。
• 電源を入れると、一瞬だけLEDが点灯して、直ぐにダウンする。

• 分解して、中を見てみたが、ぱっと見では不具合箇所がわからない。
• ざっと回路を確認しようと思って解析しはじめたら、意外と面白くなってきて、
  • 目的を忘れて、けっこう詳細に調べる羽目になってしまった。

回路解析

• スマートタップの基板
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• かなり頑張って回路を読んでみる
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  • パターンが読みにくい箇所もあったので、間違っているかもしれないけど

電源部

• 電源部はちょっと難難だったんだけど、 R6853のTypical Applicationを参考にして、
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• 電源部の回路を類推する
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• 2.5Vの基準電圧を使って、約5Vを出力するスイッチング電源回路になっているようだ。
• 100V系、5V系、3.3V系のGNDは、それぞれ別系統になっている。¹
• JC357 - optically coupled isolation device
• Q1のFETは、品番が読めなかったので不明。

USB部

• 5888のDataSheetのアプリケーションノートの回路図
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• USB部の回路はこうなっていた。
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• USBの電源は、VBUS側ではなくGND側をUSB_EN²でON/OFFするようになっているようだ。

制御部

• TYWE3SのDataSheetのアプリケーションノートを見ると、

• 基板のアンテナが2本線になっていない側が1番ピンだが、そうすると、GNDとVCCは実際の基板配線と逆になってしまう。
  • footprintも紛らわしい。一番ピンのマークから判断できるけど、部品面はTopViewでピン配置はBottomViewなのか？³

• 確証を得るためにググってみると、 TYWE3S_With_different_pinoutという記事では、
  • GNDとVCCは、実際の基板から読んだものと一致するので、単にDataSheetの回路図のアンテナ表記が間違っているだけだろう⁴。

• ということで、制御部の回路はこんな感じだと思う
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• Q3～Q6は、おそらく SS8050 NPN Transistor

結局

• 基板のパターンを読んで、いろいろチェックしてみたが、特に問題なさそうに見える
• 容量の抜けか、容量か抵抗のショートとかだろうと思うんだけど？
• 電源をつないでみて、発熱している部品がないかチェックしてみたが、制御部のTYWE3Sが少し暖かくなっているぐらい

• あれ、電源ちゃんと来てるじゃないか...ということで動作チェックしてみると、全く問題なし。

• 電源を入れるとLEDが点灯して、すぐ消灯するが、しばらくすると起動して動作開始する。
• もしかすると、壊れていると勘違いしただけなのか。。でも再起動は何回か試したけどダメだったのは確かだし。。。
• 分解して組み立てただけだが、治ってしまった。制御部のコネクタの接触不良だったのかな？
• 解析は無駄になってしまったが、まぁ面白かったので良しとしよう。