掃除機
by K.I
2004/2/2
車検に出そうと、車を掃除していたら、もの凄い音がして掃除機が壊れた。
- ファンの吸込み口にあるスポンジが風化して、粉になっていた。
- そのため小石のようなものを吸込んで、ファンが破壊し、シャフトのネジが外れてしまった。
ネジを付け直しても、ガラガラ擦れて、全くどうしようもない状態。もう、分解するしかないよね。
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- ネジが全く無い。引っ張っても叩いても開かないので、外せる処ははずそうってことで、堅いボルトを外したら、モータを分解してしまった。→ちょっとマズッたなぁ。
- 最後は、スナップリングプライヤーと、タガネを使ってこじ開けた。→道具がないとどうしようもないが、やり方が分かれば意外と簡単に開いた。初めからこうすれば良かった。
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- 先にモータの軸を抜いてしまったので、部品の順番がさっぱり分からなくなってしまった。
- 実際に組み立てる前に、構造を良く考えてからの方が良いだろう。
- いろいろと考えて、このような構造になっていると想像している。→部品のサイズから考えて、これ以外の順番じゃ入らないんだよね。
- ファンの中央の穴は、シャフトの太さより、かなり大きい。それに変に広げてある。→構造的に弱いと思う。実際、外れたファンの穴の部分はぐちゃぐちゃに壊れていた。
- こうなっているためファンを支えているワッシャーが少し、浮いてしまう。→これだと、大きな力を支えられない。
- ワッシャーの大きさが妙に大きい。浮いているんだから、大きい意味が無い。
これは、構造的にかなり変なので、何故なのか悩んだ。自分の結論として、
- 逆に、もしこれが壊れなければ、モーターが焼けてしまうのかもしれない。
- ゴム等で支えれば、吸収できそうだが、経年変化を考えるとあまり使いたくない。
そう考えると、下手に補強するわけにはいかないなぁ。
ぐちゃぐちゃになった部分を、壊れやすくて長持ちするように考えると、もともとの変な構造も、必然的なもののように思える。
- 構造を調べて、ちょっとビックリしたのは、排気が全てモータの中を通り抜けてること。これで、埃が入らないのかなぁ。
- それにしても、何で、こんな風に吸込んだ空気を行ったり来たりさせるんだろう。
- 吸込まれた空気は、ファンで一旦外側に、また内側に移動し、またファンで外側に、そして、内側に移動し、モータの中を通り抜けて排気される。
- 掃除機の吸引力のために、必要なことなんだろうか?
- モータの整流子のブラシ部分は、グラファイトで出来ているようだ。こんな柔らかい材質で作るなんて、ちょっと驚きだった。これを押し込んで元の状態に組み立てるのに、かなり苦労した。
実際に組み立ててみる。部品についている跡から、多分想像通りの組み合わせと思われる。しかし。。。
- 2つのファンの内、1つは締める前に蓋を閉めなければならない。
- ファンの中央の穴が軸よりかなり大きいために、芯合わせが難しい。
- 最後のナットを締める時に軸を押さえることの出来る部分が無い。
この状態で2つのファンを正確に芯出しして、しっかりとナットを締めるのは神業に近い。実際やってみると、かなり慎重に中心を合わせて締めても、案の定、動作させたとたん凄い振動でどうしようもない。→いったい、どうやって芯出しして、組み立てているんだろう?
- 最初のファンは中心部分が潰れているので、ハンマーで叩いてからリーマでビッタリのサイズにした。
- 本当は、これじゃまた何か詰まった時に壊れる部分が無いので、フェールセーフにならないが、しょうがない。
- それから前後のワッシャーを付けるとうまく芯だし出来ないので、これは思い切って省略する。
- もう1つのファンはそのままでは芯だしは無理なので、間にスペーサを入れようと思ったが丁度良いパイプが無い。試しに楊枝を短く切って詰めたら丁度良かったので、そのまま組み立てた。
それで組み立てて動かしてみると、今度は振動せず動作音も正常だ。早速掃除機に組み込んで、使ってみた。ところが何か吸気力が小さい。以前の1/4ぐらいか。
- モータを分解したので、モータが壊れた?
- ファンの構造の理解が、何か間違っているのか?
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でも動かないよりは良いか。。。仕方無いので片付けていると、部品が一つ余っている!?
- もう一度分解して間に入れてから組み立てると、今度は吸気力が戻った!!
- ファンを覆うシールなので、無いとファン以外も空気が通ってしまって、当然ダメでした。。。
- ファンの中央部分が破損してしまっていたので、今回の修理で直接軸に固定してしまった。
- ファンに異物が入った時に壊れる部分が無いので、モータが焼けるのがちょっと心配だが、実際には相当大きな物が詰まった場合の話なので、おそらくは大丈夫だろう。
- まぁ、なんとか直って良かったなぁ。
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