電子工作で便利な道具
by K.I
Index
- 電子工作で、自分が便利、或いは必要と思っている道具というかツールを挙げてみる。
- ほとんどは自分で使っているものだけど、これ書くので調べ直して、欲しくなったものもあります。
- 道具については、かなり独断と偏見があると思います。
- あくまで、自分が気に入ったという個人的な意見での紹介です。
- ただ工具に関しては、ちょっと高くても自分が気に入ったものにした方が良いです。
- 気に入らない工具は、結局使わなくて、無駄になったりするので。。
- 写真は、Amazonとかのリンクになっているので、参考に。
- でも安くても、自分が気に入った工具を買うのが一番です。
[top]
- 部品の足を切る、配線材を切るということで、これが無いと話にならない。
- まぁ、電子工作する人は既に持ってると思うけど、買うなら、あまり大きくなくて使いやすいもの。
- TOP工業 TP-100 (Tipper)
- ちょっと安っぽい感じだけど、使いやすい。結構丈夫に出来ているので、それなりに太い線も切れる。
- KEIBA KM-017
- TP-100よりは、ちょっと華奢だけど、切れ味は良くて使いやすい。
- ケーブルキャッチャー付きもあるけど、自分は無しのシンプルの方が好き。まぁ、人それぞれですが。
- 自分は、この2つのニッパーが無いと、ちょっと困る感じなので、予備に何個か持っています。
- ヒンジが安っぽくみえるんだけど、このタイプは意外と丈夫(特にTP-100は)。
- 鋳物だと、指挟んだりするし、思い切り力入れると割れたり1するんだよね。。
- TOP PK-100
- 普通のラジオペンチも持ってるけど、全然使わないが、これは時々使う。
- 大きさがニッパーと同じぐらいなので邪魔にならない。
- VESSEL ワイヤストリッパ No.3500E-2
- 3500E-1は、ちょっと太めなので、電子工作用としてはE-2の方が良いと思う。
- これも何でも良いけど、最近は無鉛ハンダが多いので、高めの温度にする必要がある。
- そうすると、どうしても酸化しやすいので、温度調整付きのハンダゴテの方が良い。
- PX-280
- と思っていたけど、ステーションタイプじゃなくても、温調式があるらしい。
- 200〜500℃の範囲で温度設定できる。
- でも今は、国産メーカー以外で 温調式の半田ごてが安くてデザインも良いので、それも試してみたい。。
- コテ先に関しては、自分の好みで言うと、円錐の先を斜めにカットしたみたいな形状が一番使いやすい。
- でも、くれぐれもコテ先をヤスリで削ったりしないこと。最近の無鉛ハンダでは特に腐食が一気に進んでダメになる。
- 半田ごて台は、こういうのが良いかも
-
- ワイヤ式のクリーナーはなかなか使い勝手がよい
- 鉛フリーハンダだったら、HOZANのHS301(0.3mm), HS302(0.6mm)が良いと思う。
- でも、鉛ハンダが許されるならば、それも持っていた方が、いろいろ便利。
- パターンが大きくて、半田ごての熱容量が足りないときに、有鉛ハンダなら簡単にハンダ付け出来たりするので。。
- 鉛ハンダなら、0.8mmぐらいの太さでも良いかもしれない。
- 無洗浄フラックスもあった方が良い。
- 上記のようなハンダ線は、フラックス入りなので基本的に不要だけど、スムーズに加熱出来ないとフラックスが飛んでしまったりするし
- ハンダの乗りが悪い時に、ちょっと塗ってからハンダ付けすると、ハンダの切れも良くなる
- ペンタイプのものも便利
- どうしても、ハンダ付け失敗して、ハンダが付き過ぎてしまった時、
- これで、余計なハンダを吸い取ってやり直すことが出来る。
- でも、かなり反動というか衝撃があるので、パターンや部品の足にダメージを与えることがあるので注意。
- ハンダ吸取り線
- 網線にハンダを吸取らせるもの。使い捨てだけど、これもあった方が良い
- 表面実装部品のピン間にハンダが入っちゃった時は、衝撃を与えないので、吸取器より安全!
- これは、紹介するまでもない。太いドライバーは差替え式みたいな奴で十分。
- ドライバーは、わざわざ買うほどのものじゃないけど、
- ホームセンターで安いの買いましょう。
- 電動ドライバーも欲しくなってしまうけど、電子工作では必要性はないかな。。
- 電子工作では、やはり必須。
- とりあえず何でも良いので、自分の気に入ったものを使いましょう。
- でもデジタルの方が良いかな。アナログは持ってるけど、普通に使うのはやはりデジタルの方が便利。
- 以前はMETEX P-10(秋月電子)を使っていた。
- 安くて、周波数も容量値も測れる。機能は十分だったんだけど、秋月ではP-10は扱わなくなったらしい。。
- 自分の独断だけど、テスターに欲しい機能2は、
- 導通チェック→ブザーが鳴るものが便利→これは必須
- ダイオードチェック→Ωレンジだと、VFは分からない。でも電圧が足りなくて3どのみちLEDは測れないので、あまり関係ないかも。。
- 容量測定→必須じゃないけど、チップ部品とか使ってるときに、確認したくなるときがある
- 周波数→これも必須じゃないけど、デジタルの信号が出てるかどうか判断する時、けっこう便利なんだよね。。
- SANWA CD732
- 条件にあうのは、意外と無いなぁ。。
- ⇒ちょっと高いかも。
- これはデザインが良いし、ケーブルを収められるのが良いと思う
- KAIWEETS ST600Y
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- 今は、これを使っている。表示が見やすいし、測定レンジをオートで切り替えてくれる。
- NCV機能で、電灯線が生きているかどうかを検電ドライバーのように調べることもできる
- KM601っていうのもあるんだけど、これはお勧めしない。
- ちょっとデカすぎるし、端子が下側にあるので、ケースに入れたまま使うのが難しいので面倒。
- 表面実装部品(SMD)を使うなら、ぜったい必要。
- でも、とりあえずは100円ショップとかで、できるだけ先が精密な感じのを買って、自分で先をヤスリで細く削って使っても良い。
1過去に2個壊してる。そんな力入れるなよ。何切ろうとしたんだよ。。ってことなんだけど。。。
2もちろん、電圧・抵抗は測定したいけどね。
3P10も1.4Vぐらいなので、青色LEDのVFは測れない。LEDのVFを測れる汎用テスターって見たこと無いなぁ。。
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- あったら便利、というか是非欲しい道具
- 少しづつ揃えて行きましょう。
- でも、もう引き返せないところまで行ってしまうと思うけど。。
- 0.8mmか1.0mmぐらい。できれば2mmぐらいのドリルも欲しい
- ユニバーサル基板等を使ってる時に、部品入んないとか、ちょっとした修正に便利。
- こんな立派な奴じゃなくても、100円ショップとかで、直付けになってる、安いやつを探した方が良い。
- ちょっと寸法測りたいときに便利。というか意外と良く使う。
- ⇒ちっちゃい部品サイズの確認等に
- ちょっと小さめの方が逆に使い勝手が良いし、ペン立てとかに立てておける。
- あと、固定用のネジが付いてる奴の方が良い、逆にサイズを合わせてから後で見たりできる
- 安い奴で良いのでしっかりした金属製にしよう。ケガキ針代わりにキズ付けたり4できる
- でも最近はちょっと面倒なので、エンプラのデジタルノギスも使っている
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- ちょっとヤワだし、ケガキ針がわりには使えないけど。。
- 大きな虫眼鏡になってるルーペを使ってる人が多いけど、自分は実体顕微鏡を使うので持ってない
- その代わり、携帯用のルーペを携帯して5良く使っている
- →小さいので、すぐに使えて便利
- ちゃっちいけど、これが一番使いやすい
- 簡単な半田付けのチェックや、ICのレーザー刻印とか見えにくい時も便利6
- 個人的には、このx15ぐらいの倍率が使い易いと思う
- 細い丸ヤスリ、平ヤスリとか。基板の修正や、ケースの加工等に必要
- 安物で十分だけど、ダイヤモンドヤスリは、却って使いづらい7ので避ける。
- できれば、でっかい平ヤスリも1個持っていると便利。
- でかいヤスリの場合は、こんな風にちゃんと取ってが付いてる奴の方が力が入って良い。
- こうなると、ただの工作になっちゃうけど。まぁ、でもこれが一番使い易いんだよね。。
- ポリイミドの耐熱テープ。カプトン8テープとも言う。
- 基板の上に貼って、その上でスズめっき線とかハンダ付けしても、その熱に十分耐えられる。
- 耐熱性、絶縁性も十分で、丈夫なテープなので、持っているといろいろ便利。
- 薄い茶色のテープで、よく部品とかに貼ってあることがあるので、見たことがあると思う。
- ガス式の半田ごてなんだけど、自分は主にホットブローとして使ってる。
- 半田ごてとしても、決して悪くない。熱容量大きいし。
- 熱収縮チューブを、縮めるのはドライヤーとかより速いし、静かだし
- あと、ホットグルーを使ったあとに、ホットブローで溶かすとキレイに仕上がる。
- ということで、ついでにホットグルーガンも、おすすめ。
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- これは、ホットグルーを溶かして、接着する道具なんだけど、自分は部品を配線した後に固めて保護するのに使ってる。
- グルーガンだけだと、なかなかキレイに出来ないんだけど、ホットブローで暖める10と溶けて隙間にもちゃんと入ってくれる。
- ヘッダピンのメス側のコネクタ(QIコネクタ・2550コネクタ等)を配線に圧着するための工具
- 芯線と、被覆で2回圧着する必要があり、ちょっとコツがあるけど、慣れればキレイに圧着出来るようになる。
- 圧着ペンチがなくても、コネクタ付きのケーブルをバラしてつかえば何とかなるんだけど。。
- でもピンだけ圧着して、熱収縮チューブで覆った方が四角いコネクタより使い勝手が良いので、自分は良く使っている
- 自分は、PA-09を持ってるんだけど、これはちょっと小さいコネクタ用で、ヘッダピン用のコネクタがなんとかぎりぎり作れる
- ものすごく小さいコネクタを使うことがあったので、これにしたけど。電源用等のちょっと大きいコネクタには使えない。
- エンジニア PA-21
- PA-20と同じような品番で、PA-21というのもある。調べてみると、少しダイスの形状が違うらしい。
- こちらの記事に、適合する端子の一覧が載っている。端子の型番が分かるなら、合ってる方にするべきかも。
- どちらでも圧着出来ないわけではないらしいが、適合する方が良い11ようだ。
- これは贅沢だと思っていたけど、本格的に電子工作やるつもりというか、表面実装部品を使うなら、必須と言ってもいい
- 実際使ってみると、何故もっと早く買わなかったのか後悔するぐらい便利。
- ST-30R-P
- この実体顕微鏡は安いので、どうなんだろうと思っていたけど、
- 結構ちゃんとしていて、SMDや0.5mmピッチのハンダ付け作業には十分な性能。
- でも、そのままの照明なしでは使い物にならないので、自分で LED照明を追加しました。
- x20で十分なので、x40は使わないかな。ハンダ付け作業には、x10〜x15ぐらいが良い様な気がする
- でもこれはもう売ってないみたいなんだよね。
- HOZAN L-50
- これも、x10、x20で、ハンダ付け用として売られている12。
- 照明は別途用意しなければならないが、HOZANはハンダ付け専門のメーカーなので、使い勝手が良さそうだ。
- USB顕微鏡
- でも実態顕微鏡は、慣れないと難しいところもあるので、USB顕微鏡の方が良いかもしれない。
- 商品説明で1000倍って書いてあるけど、せいぜい10〜20倍程度じゃないかな。。でも基板の確認にはちょうど良い倍率
- Saleae Logic
- PCにUSBケーブル接続して使う。UARTやI2C,SPIの簡易プロトコルアナライザ機能もある。
- これは小さくて、使いやすくて、個人的には、かなりおすすめ。 ⇒Saleaeのサイト
- まぁでも、 ロジックアナライザは、いろいろあるので自分の好きなものを探してみてください。
- 自分の持ってるのは旧型のデジタルのみだけど、秋月で、新型のものを扱うようになったらしい
- ちょっと大きくなったけど、アナログ信号(10Mspsなので、帯域は数Mぐらいだけど)も見れるようになったので良いかも
- でも、ちょっと高いんだよね。旧型はもう少し安かったんだけど。。
- SaleaeのアナライザについてるICクリップは、接続が2箇所で出来たりして地味に使いやすい。
- デジタル・アナログに限らず、欲しい測定器
- デジタルでも、ロジックアナライザだけでは分からないこともある。
- PCにUSB接続して使うデジタルオシロは、いろいろあるけど、自分が使っているのは、
- 自分の場合、Amazon.comから購入しました。(日本だと、その時点では売ってなかったので。。今は日本でも買えるみたい)
- でも、電子機器はAmazon.comから日本へは送ってもらえなかったので、輸入代行業の転送サービスを使いました。
- 機能は最低限だけど、ユーザーインターフェースが、オシロスコープっぽい処が気に入っている。
→PCの操作画面のスクリーンショット、普通のオシロっぽい
- 今となってはちょっと古い機種なので、新しく買うなら USBオシロスコープで、新製品を探した方が良いと思う
- 出来るだけサンプリング周波数が速いものにすること13。
- 個人的には、画面付きの オシロスコープやDSOより、
- PCに接続する画面の無い USBオシロスコープの方が使いやすいと思っている
- Saleae_Logic8で、アナログ信号見れるようになったみたいなので、それで代用するのもいいのかな。
- まぁ、ちょっと帯域(せいぜい4MHzぐらいかな)がもの足りないけどね。でも低周波なら必要十分か。。
- 安定化電源は、1つは欲しいし、あると便利なんだけど、これが意外と高い。
- 注意点として、出力をON/OFFできるものにした方が良い。
- 電源ONで、いきなり出力されるものは、前回設定した電圧がどうなっているか分からないので怖い。
- 自分は中古を結構安く買ったんだけど
- でも実際のところ、安定化電源は実験の時、それもたまにしか使っていない。
- 大概は、パソコンのUSB電源、或いはACアダプタのUSB電源の5Vで済んでしまう14。
- 安定化電源のちゃんとした奴は、結構高価なので、本当に必要か、どのように使うのかを、考えてから購入した方が良いと思う。
4こんな使い方はあまり良くないかもだけど。
5ネームプレート等と一緒に首に下げておくと良い。
6っていうか、自分は肉眼じゃ絶対見えない。。
7一度に削れる量が少ない。すぐ目詰まりする。ダイヤモンドの粉が剥がれてダメになる。って感じで個人的に嫌い。
8これはデュポンの商標だったと思うけど。
9自分の家は、すぐプレーカーが落ちるので。。
10暖めすぎて、焦がさないように。。
11なぜ2種類あるんだろう。いろいろ面倒だ。。
12以前はもっと高かったので候補に入れなかったが、ちょっと安くなってる。
13最低限、測定する周波数帯域の2倍以上、できれば4倍以上は欲しい。
14最終的にUSB電源で動くような回路ばっかり作ってるからなんだけど。
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- 個人的には良く使うんだけど、一般的には本当に必要なのかというようなもの
- アルコールを少量使う度に、容器の蓋を開け閉めしなくても、簡単に使えて便利
- 半田付けした後、ヤニで汚れるがアルコールで拭くとキレイ
- でも付属の蓋がちょっと固い。ヤスリで内側の出っ張りを削ってちょうど良くなった
- ふつうのティッシュでも良いんだけど、これがあると実験室っぽくなる。
- 繊維がしっかりしているので、細かいゴミが出にくい。
- 上のハンドラップとかで、アルコールを少し付けて拭くと、いろいろキレイになる
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