スペアナキットの製作
by K.I
2003/05/23〜07/01
- 昔からスペアナは憧れの測定器でした。
- GigaStのページで、スペアナのキットは以前から気になっていましたが、配布が終了していたので、諦めていました。
- でも久しぶりに見てみたら、Ver3の配布を始めたようなので、申し込んでみました。
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- 約1.5カ月待ちで連絡があり早速注文しました。振り込んだ次の日にもう届きました。(早い!)
- 新聞紙や広告の紙で丁寧に梱包されていました。思ったよりコンパクトだなぁ。
- 部品は、たったこれだけ。よくこれだけにまとめたものだと思います。
- 部品表に貼ってあるのは、アイデアですね。分かり易い。
- とりあえず、部品を確認。早速作ってみたいけど、半田こてを会社に置いてきちゃった。明日取りに行こう。
- フロッピーの中のデータファイルの1579.datはどうも空っぽみたい。→フロッピーにも書いてある番号だから、ただの整理番号?
- gigast.datが補正データかな?これがあれば、とりあえず使えるんだろうか。
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- SP-1,SP-2,TGのソケットを2つにカッターで割っていたら、どっかに飛んで行っちゃった。飛んだ方向を良く見ていなかったので、30分ぐらい探したけど結局見つかりませんでした。ソケットを飛ばして無くしたのは、僕ぐらいだろうなぁ。。。
- プリント基板をみると、6箇所程それらしい場所がある。仕方が無いので手持ちの2×5のピンヘッダ用のソケットを1列に削って5ピンのソケットを作ってみた。
- でも良く見ると高さが違う。がっかりして、暫くぼんやりする。
- でも1箇所は実はソケットでなく、5箇所で良いことに気付く。→あぁ良かった。
- 半田付けは、表面実装部品をまっすぐにするのに、こだわってしまったので結局4時間ぐらい掛かった。→慣れてる人ならもっと早くできそう。
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- H8とモジュールを取り付けずに、とりあえずショートが無いのを確認、電源を入れてみる。→ちゃんと5Vでてるね。
- H8とモジュールを取り付け、電源を入れる。電圧を再確認して、シリアルケーブルを接続して、GigaStのホストプログラムを起動する。
- うーん、なんか動いてるような気がする。
- それではってことで、TVアンテナ(電波状態悪いので、ブースターを通したもの)を繋いでみると、こんな感じ。
- なんとなく、それらしいピークがみれる。→これでいいのかな。。。良いのかどうか良く分からない。
- 無線機があればなぁ。とりあえずは簡単に試せるのに。→でも友達に貸したままだし。。。
- GigaStの青山さんが波形を見てくれて、とりあえずは動作しているらしいので、ちょっと安心できた。
- gigast.datは、ホストプログラム起動時に自動的に補正データとして自動的に読み込まれるらしい。
- 1579.datを青山さんが送ってくれたので、gigast.datにリネームしてホストプログラムを起動すると、無信号部分のレベルがだいぶ下がった。
- でも、この周波数のマイナス方向は何を表しているんだろう。計算上のイメージか何かかなぁ
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- とりあえず、寸法を測ってみる→こういうの苦手だなぁ。
- なんか良く見ると寸法が微妙に違っている。→だいたい、基盤サイズが違ってる。。。適当に四捨五入したからなぁ
- ちょっといい加減だが、まぁ、、いいや。。。→ちょっと大きく穴開ければ何とかなるだろう。
- けがいてみて気がついたが、基板の下につけるスペーサは10mmじゃ高過ぎる。→ケース(TEISHIN TK-11)にぎりぎり入らない。もっと短いスペーサを手に入れないとダメだな。
- 近くのホームセンターに行くがスペーサを売っていない。適当に作るしかないのか。。。
- ステンレスパイプを9mmに切ってみた。右は圧着端子(8.5mm)
- 折角作ったもののスペーサをはめるのが面倒だったので、10mmのスペーサのまま作ってみる。やはり真中が膨らんでいるがネジで無理やり止めれば大丈夫?
- ケースはGigaStで紹介されていた、テイシンの TK-11を使用。
- SP2モジュールのネジは、青山さんのアドバイスから内部に干渉しないように4mmに削って使いました。
- また、コネクタが抜けないように、簡単にスズめっき線でモジュールを仮止めしました。
- 寸法は微妙に狂っていたが、1mmぐらい大きめのバカ穴で十分だった。
- でも、シリアルポートは一回り大きめに開ける必要があった。
- レタリングとかしてないけど、このままでも結構良いかも。
- 電源スイッチの都合で、ONするとOFFになるのはご愛嬌。
- ちなみにシリアルポートの左側のアルミ剥き出しに見える部分は、スイッチの穴をつい間違えて開けてしまったので、同じ大きさのアルミ板を嵌めて誤魔化したものです。→色塗れば分からないだろう。。。
- 電源ランプは、ゴージャスに青色LEDにしました。でも、懐中電灯になりそうなぐらい明るい。明る過ぎる。。。
でも、ちょっと当たり前過ぎる作り方かな。可も無く不可も無く1という感じ。
1無理矢理箱をネジ止めして、真中が膨らんでるから不可か。。
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- トラジェネは、良くわからないがスペアナと同期して周波数が変る発振器のような物だろうと思って、オシロをつないでみるが、何も出ていないような気がする。
- 試しに、100PFのコンデンサを経由して、TG出力をスペアナに繋いでみるが、何も出力されていない気がする。TGのチェックボックスをチェックすると、スペアナの全体のレベルが下がるが(TGの出力を繋がなくても同じ)それだけ。。。
- 何か使い方を間違っているのか。トラジェネってそういうものじゃないのかな?
- いくらオシロが40MHzでも、TGをONにすれば何らかの変化があっても良いんじゃ?
- TGが動いていないとすると、なんだ。28V昇圧されてない?→27.33Vで、まぁOKだし。
- やっぱり、ちゃんと箱に入れてから、もう一回やってみるか。。。
- 箱が完成したので、トラジェネをもう一回試してみることにした。
- とりあえず、適当にコイルを巻いてコンデンサと組み合わせて共振回路を作る。
- 半径1mmで長さ3mm、巻き数6回で計算すると、約0.036uH
- 100pFと組み合わせると、計算上は約59MHzぐらいに共振点があるはず
- 今度はGigaStのトラジェネの解説を読んで、自分なりに解釈してやってみる。
- 測定回路に合わせて、掃引範囲を設定する
- TGをONにしてフィルタ無しでスルーさせる→0dBで周波数特性を確認
- 例えば基準位置を-10dBに設定して、FLATをONにする→この場合、-10dBが基準位置となる
- PAUSEをONにして静止、HOLDもONにして、この基準位置を記録
- 測定対象を回路に挿入してから、PAUSEを解除して2回ほど掃引させる
- おぉ、73MHzぐらいに共振点らしきものが見える。→滅茶苦茶な測定のような気がするが。。。
- トラジェネも動いているような気がする。操作方法をいまいち理解していないけど、、こんな使い方で良いんだろうか。
- もう一度、TGモードでのCenter=0MHz,Span=10MHzでのSG出力をオシロで確認すると、
- 一応同期もとれて周波数変化と波形変化がちゃんと見える。
- SGもちゃんと動いているようだ。→約200mVp-pぐらいだろうか。
- でも、前に見た時は何で動いていないと思ったんだろう? 何か間違えてたかな?
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- 測定用に30cmのBNCコネクタの付いたケーブルを作った。
- でも、スルーのケーブルはTV用の1mのやつを使っているので、結構いい加減だ。
- 試しにK氏から借りた、わけ分からんやつを測ってみよう。
- ちゃんとBPFの特性が見れるみたい。挿入損失が3.6dB(鉛筆書きL=3.6dBと書いてあるからそうだろう)というのもだいたい合ってるし。
- もっとも、GigaStのWebPageにも書いてあるがバンド3のTG自体の上の方の特性が落ちてるから、上の方は当てにならないけど。
- もう一つ、396.6MのBPF、これは倍ぐらいのところにもピークがあるけど、こういう特性なのかな?
- 拡大してみると、ちゃんと396.6MHzにピークがある。挿入損失6.5dB。
- バンド1でのTGの出力は全体的に安定している。
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- 一応、大きな問題も無く組み立てることが出来ました。まぁこれからの課題として、
- ちゃんと調整したいけど発振器がない。無線機も無いので、暫くはこのまま使ってみよう。
- ちょっと僕には宝の持ち腐れかなぁ。自分自身の課題として、使いこなせるようにならないとね。でもこういう道具があれば、少しづつレベルも上げられるんじゃないかな。(多分)→GigaStの青山さんに感謝
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