NanoBoardを使ってみた
by K.I
2016/12/08〜
Index
概要
Picoボード互換いろいろ
NanoBoard・なのか〜を作る
Scratch1.4のインストール
なのか〜の組立て
Bluetoothデバイスの追加
Scratchの起動
モーターの確認
モーターが動かない
モーター音がするのに、回らない
車輪をつける
車輪を付けたら回らなくなった
超音波センサーを付ける
Scratchで動かしてみる
USB接続
ジャンパ設定変更
ドライバインストール
動作確認
概要
Scratchで、スライダーとか抵抗とかのインターフェースを持ったブロックがあって
これはどういうものなのか、ちょっと気になっていた。
どうやら、Scratchでいろいろコントロールできる
PicoBoard
というのがあるらしい
現在は、
SparkFun
で扱っているが、ちょっと高価だ。
Picoボード互換いろいろ
PicoBoardの互換ボードは、国内だと、以下のようなものがあるようだ
スイッチサイエンスの
NecoBoard2
ちっちゃいものくらぶの
NanoBoardAG
これらは、ArduinoにPicoBoard互換のファームを載せたもののようだ。
[top]
NanoBoard・なのか〜を作る
NecoBoard2
はたまたま在庫切れだったので、
NanoBoard
(なのぼ〜ど)にした
NanoBoardを使ったキットの
なのか〜
が面白そう
なのか〜は、Scratchでコントロール可能な小さなラジコンカーという感じで
NanoBoardAGも同梱
Bluetoothボードが付いていて、無線接続できる
NanoBoardでコントロール可能な、小さなモーターが2個付いている
超音波センサーも付属
ということで、Nanoboardだけで良かったんだけど
ついつい なのか〜 を買ってしまった
Bluetoothが使えるとリモートでコントロールできるが、
Bluetoothがなくても、USB接続すれば、有線でのコントロールは可能
例えば
PLANEX BT-Micro4
とかの、Bluetoothアダプタを使っても良い
ちなみに、自分のPC環境は、Windows7 64bit
Scratch1.4のインストール
なのぼ〜どAGの使い方
を参照
NanoBoardは、Scratch2.0では動かないらしいので、
Scratch1.4
をダウンロードして、インストール
さらに、
なのぼ〜どAG用Scratchファイル一式
もダウンロード、
展開したファイルを全部、Scratch1.4をインストールしたディレクトリに上書き
なのか〜の組立て
なのか〜の作り方
を参照
部品はこれだけ!
→黒いネジは結局使わなかった。。
電池ボックスの配線を切る
自分の場合は、赤が長くなるように右側に配線を引っ張り配線を揃えて、
1回折り曲げた形で、上の写真のように持ってから、
長い分の黒線を切断 →これは後で、電池ボックス内の短絡に使用する
折り曲げた中間で、赤線、黒線を切断 →これは左側のモーター用配線
残りの電池ボックスからはみ出た部分の真ん中ぐらいで、赤線、黒線を切断 →これは右側モーター用配線
こんな感じで切ったら、左側モータ用配線が長め、右側モータ用配線がちょっと短めだった。
一応、OKだったんだけど、図のように、若干、折り曲げ部分よりズラして切る方がよさそう。
配線の両端の被覆を2mmぐらい剥がして、ハンダめっきしておく。
モーターと、コネクタの端子にも、同様にハンダめっきを忘れないように
で、ハンダ付けしたもの(熱収縮チューブを被せてある)
→左右のモーターの赤黒が逆に接続していることに注意!
NanoBoardを電池ボックスに載せて、配線してみる
左右のモーターを電池ボックスの+端子の穴からネジ止め、
NanoBoardは、電池ボックスの内側から皿ネジを入れて、基板側をナットで止める
なのか〜の電源は、NiH充電池1.2Vx3本=3.6V
1
なので、1本分は余った黒線で短絡しておく
→電池を入れるのは、配線が終わってから!
ここで、一旦、動作確認した方が良い。
Bluetoothデバイスの追加
なのか〜の使い方
を参照
なのか〜の電源を入れると、Bluetoothモジュール基板の裏側の赤色LEDが点灯する
それから、PC側のBluetoothのデバイスの追加で、BTCOMを選択して、次へ
デバイスのペアリングコードの入力を選択して、次へ
ペアリングコードを、1234と入力して、次へとすると、デバイスが追加される
コントロールパネル→デバイスとプリンターで、BTCOMのプロパティを確認
ハードウェアのタブで、COMポート番号を確認、自分の場合はCOM13だった
Scratchの起動
インストールしたScratchを起動する。
インストールディレクトリの、NanoBoardAGWithMotors.imageをダブルクリック(Motors、sの付いてる方)
起動プログラムを聞かれた時は、同じでぃれくとりのScratch.exeを指定する
で、Scratch1.4が起動するが、左上にBased on Scratchと表示されていることを確認すればOK
最初に、調べるの下の方にある「スライダーセンサーの値」とブロックを右クリックして、
Scratch Board 監視板を表示を選択すると、監視板が表示されるので、
監視晩を右クリックして、シリアルかUSBのポートを選択、前項で確認したCOMポート番号を設定
NanoBoardのBluetooth接続が成功すると、
Bluetoothモジュール基板の赤LEDが消灯して、監視板に値が表示される。
スライダーを動かして、数値が変わることを確認しておく。
Bluetooth接続は、1回はダメな場合が多いので、COMポート番号の設定を何回かやり直してみると良い。
モーターの確認
動きの下の方に、「モーター□をオンにする」、「モーター□をオフにする」というブロックがあるので、
プログラムエリアに持ってくる
□の部分を右クリックすると、A,Bが選べるので、例えばAにして、
「モーターAをオンにする」、「モーターAをオフにする」として、
「モーターAをオンにする」をクリックすると、モーターが動く
「モーターAをオフにする」をクリックすると、モーターが止まる
モーターBも同様に確認する
モーターが動かない
まず、監視板の動作を確認する
Bluetoothモジュール基板の裏側の赤色LEDが消灯していることを確認
スライダーを動かしてみて、ちゃんと値が変化することを確認
これでダメなら、Bluetooth接続の設定をやり直してみる
それでもダメなら、Scratchを一旦終了して、もう一度最初からやってみる
COMポート番号の設定は、1回ではダメな場合が多いので、何回もやってみること
次に、モーターをオンにした時、モーター音が聞こえるかどうか確認
モーターが回らなくても、うなるような小さな音が聞こえれば、接続はされている
何も音がしない場合は、配線をもう一度、チェックする
モーター音がするのに、回らない
モーター音がするのに、回らない場合は、
ハンダ付けの際に熱を掛けすぎて、モータの端子が変形したりしていないか確認
それでも回らない場合は、ギアモーターが内部で引っ掛かっている可能性がある
自分は、分解した。 →
これは、おすすめしない。最悪、完全に壊れてしまう可能性がある
Scratchを終了して、NanoBoardの電源スイッチをOFFにしてから、電池を抜く
モーターを固定しているネジを取って、電池ボックスから、モーターを外す
モーターを分解
モーターの裏側の小さな+ネジ2つをはずしても、分解できない
さらに、回転軸の中心のもっと小さな+ネジを外すと、回転軸のギアが抜ける
でも、このネジは逆ねじになってるので注意!それに、かなり柔いので、力を入れると壊れます
白いギアをピンセットで抜いてみた。ギアの噛み合わせをよく見ると、
プラスチックのギアの成型がちょっと甘い感じ。でも回らない程ではなさそうなので、
グリスは出来るだけ取らないように、ギアのゴミを確認して、嵌め直した。
白いギアの中心の棒は抜けるので、嵌めるのにちょっと難儀した。無くさないように!
ネジを締めるのは、力を入れないように。緩く締めれば十分。力を入れると絶対壊れます。
もう一度、接続してチェックすると、今度はモーターが回ってくれた。
もう一つのモーターに較べると、ギアの音が大きいんだけど、まぁ良しとする。
車輪をつける
モーターが回転するのを確認したら、車輪をネジ止めする。
ギアモータの回転軸の突起が、車輪のリムに引っ掛かるようにネジ止めするんだけど、
突起がちょっと長いので、少し車輪が斜めになるかも。まぁでもそれは気にしなくても良い
自分は薄いワッシャーもってたので、それでちょっと調整しました
車輪を付けたら回らなくなった
車輪を付けたら、モーターが回らなくなってしまった。
よくみると、ギアモーターに小さな突起が2つあって、それが邪魔している。
もう一つのモーターは回るんだけど、そっちは突起が削ってあったので、同じ様にニッパー等で削る
裏側、電池ボックス側にも突起が2つあって
2
、これはモーターの固定の際に邪魔なので、これも削った
これで、ちゃんとモーターが回るようになった!
超音波センサーを付ける
超音波センサーを付けて、完成!
これだけの部品で、ちゃんと形になってるから凄い。感心する。
これ以上シンプルにするのは、難しいんじゃないかなぁ
Scratchで動かしてみる
Scratchでプログラムを書いて動かしてみた
要するに、壁が無ければ直進する、壁があればターンする、というのを繰り返すだけ
最初の開始は、カメラ構えながらだと難しいので、声でスタートするようにした
適当に書いた割には、けっこうちゃんと動いているようだ
でも、Bluetooth通信の所為か、時々Scratchが応答なしになってしまうことがある
そうなると、Scratch終了して、NanoBoardの電源入れなおしになるので、それがちょっと面倒。。
1
普通の単三乾電池を使うと、1.5Vx3本=4.5Vで電圧が高すぎるので、必ずNiH充電池を使うこと!
2
もう一つのモータは削ってあったので、多分削り忘れだと思う。
[top]
USB接続
なのか〜は、Bluetooth接続だったので、
一応、USBによる有線接続で、NanoBoardを使えるかどうか確認しておこう。
これは、ドライバインストールで嵌った。
というか、基板のジャンパ設定変更が必要だったのに気がつかなかったので、時間を喰われてしまった。。
NanoBoardAG
の回路図をみて、やっと分かった。。。
ジャンパ設定変更
最初に必ず、ジャンパ設定を確認する
NanoBoardAG
の回路図を見ると、
Bluetooth基板を使う場合、VccとTxのジャンパを切り離さなければならない
3
Bluetooth基板は3.3V電源なので、Vccを接続して5Vが供給されるとマズイ
4
それに、電池とUSB電源が直結してしまうのは、もっとマズイ
USB接続の場合、USBシリアルブリッジのPL2303は5V電源なので、
USB電源を使うため、電池は必ず外す必要がある
VccとTxのジャンパ接続が必要となる
自分は、USB接続の場合、ジャンパ接続が必要なことがわからなかったので、
ドライバをいろいろ入れなおしても動かず、半日ぐらい悩んでしまった。
ドライバインストール
なのぼ〜どAGの使い方
を参考に、
まず、Scratch1.4のインストールをして、(これは、前項でインストール済み)
次に、
なのぼ〜どドライバのインストールWindows編
の指示通り、
こちら
から、ドライバをダウンロードして、インストール
USBケーブルを接続、しばらくしてからドライバが正常にインストールされればOK!
マイクロUSBケーブルではなく、ミニUSBケーブルなので注意!
動作確認で動かない場合は、ドライバをアンインストールして、別のドライバを試す。
自分の場合は、pl2303_prolific_gps_allinone_1013.exeで動いた
動作確認
なのぼ〜どの動作確認
を行う。
まず、デバイスマネージャで、ポート(COMとLPT)を開いて
Prolific USB-to-Serial Comm Port の COMボート番号を確認(自分の場合はCOM19だった)
Scratch1.4を起動して、「調べる」の「スライダーセンサーの値」ブロックを右クリック、
ScratchBoard監視板を表示を選択して、
さらに、表示された監視板を右クリック、
シリアルかUSBのポートを選択で、確認したCOMポート番号を指定する(自分の場合はCOM19を選択)
しばらくすると、ScratchBoard監視板の値が表示されるようになる
スライダーを動かすと、スライダーの値が変化するし、
光センサーに手をかざすと、明るさが変化する
声を出すと音の値が変化し、ボタンを押すと、False→Trueになる
なのか〜のモータ配線が接続されていると、モーターが唸るので、
モータ接続は抜いておくこと
とりあえず、これでNanoBoardが、PicoBoard互換として動作していることが確認できる
やっぱりBluetooth接続の方が面白いな〜。
でも、PicoBoardのプロトコルがちょっと知りたくなってきたかも。。
3
なのか〜は、初期状態で切り離されている。
4
といっても、ジャンパされている状態ではBluetoothモジュールは挿せないので、間違うことはないだろう。
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